montgomery
Airedale Terrier Club of America本部
B.I.S.
エアデールテリア
2席
ウエルシュテリア
3席
M.シュナウザー
4席
ノーフォークテリア
 イギリスのショウ システムは、激戦クラスであるオープン クラスにチャンピオンがエントリーしておりますので事実上このク
ラスで勝たない限り
CCカード(ポイント)を獲得する事は出来ません。一方アメリカのシステムは、チャンピオン犬以外のクラス
でウイナーズ戦を行い、ベスト ウイナーにポイントが与えられ、メジャーポイントを含めて15ポイントでチャンピオンになります
。チャンピオン ポイントを獲得すると翌日のショウではチャンピオン クラスのエントリーとなります。チャンピオン登録をしなけ
ればならない日本のシステムとは違い、とても合理的なアメリカならではのシステムです。

アメリカのチャンピオンは以外と獲得しやすいシステムですが、しかし、数10頭のチャンピオンが並んだ中でベスト オブ ブ
リードになることは難しく、ベスト オブ ブリードを幾つ獲得したかでアメリカ チャンピオンの価値が計れるという分かりやすい
システムでもあります。つまり、一度もベスト オブ ブリードになれないチャンピオンもいると言うことです。

朝からリングサイドに席を陣取り観戦していると、私を呼ぶ声がするので振り返るとそこにはなんと・・・イギリスのサレドン犬
舎の
Mrs.ジュディース エイブリスとMr.デイビット スコーソーンの二人が笑顔で立っており、その横にはサレドン犬舎でアシ
スタントとして8年間働いていたオランダ娘のディニーまでもがいるではないか。イギリスにいるような気分で再会を喜び合い
ました。まさに奇遇です。アメリカに到着した日はそれぞれに違う日、ジュディーはイギリスから、今は結婚しているディニーは
ベルギーから・・・。そしてアメリカのテリアの祭典の日に偶然出会ったのでした。


  夕暮れもせまった頃ベスト イン ショウ戦が始まった。広い会場の中を17リンクに区切り、朝から夕方まで激戦を戦ったテ
リア42犬種・2606頭。いよいよです。1日中エアデールテリアを観戦していた私は他のブリード戦を見ることができず、やっと
全犬種が見られる時でした。さすがに名犬揃いのブリード戦を戦い抜き選ばれたBOB犬42頭は素晴らしく、感動でした。どの
テリアも欠点など見つけられず、キャラクターも抜群で、「ジャッジはどれを選ぶのか」検討もつきませんでした。更にどのテリア
に対しても惜しみなく拍手喝采をし、絶賛の応援する明るいアメリカ人。素晴らしいテリアと優しいアメリカ人に出会えて「来て
良かった!」と何度も幸せと感動を感じました。

  全てのBOB犬の個体審査が終わり、まず4席にノーフォークテリアが選ばれました。ノーフォークの犬質の良さは勿論です
が、ハンドラーが世界的に有名なピーター グリーンとあって観客の拍手は絶大でした。3席にミニチュア シュナウザー、2席
にウエルシュ テリア。最後にジャッジが指さしたベスト イン ショーはなんと『エアデール テリア!!』感動の絶頂です。また
、入賞犬全てが私もブリーディングしている犬種だったので身近にも思え、嬉しさをかみしめました。

このテリア三昧の一日を有意義に過ごし、自らを奮い立たせる機会を得て、来年2月に日本で開催されるテリア展にジュディ
ーとデイブをジャッジとして招聘する事をご両人に伝え、快諾を得て帰路につきました。

2003年2月23日JKC東京北テリアグループ展を開催します。

モントゴメリー カウンティー ケネル クラブ観戦記

2002年10月6日、アメリカ東部ペンシルベニア州フィラデルフィア郊外テンプルユニバーシティ アンブラーキャンパスにお
いてモントゴメリー カウンティー ケネル クラブ展が開催されました。

この展覧会は1929年にスタートしたアメリカ最大、且つ、歴史あるテリア展です。

今年のエントリー数は、スウィープ、レギュラークラスを合わせて2606頭とイギリスのナショナル テリア展に匹敵する膨大
な数です。1986年以来2000頭を割る事はなく、毎年平均2300頭とアメリカにおいてテリアマン達の人気の高さがうかがえ
る。更に日本では見ることの出来ないブレース
(Brace)言うクラスがあり、このクラスは同じ犬種の親子二頭でハンドリングす
るというもので、勿論二頭共に犬質が高くなくてはならない難しいクラスです。二頭を同時に一人でハンドリングされるテリア達
はとても微笑ましく、ショウマナーも行き届いていて楽しいクラスであった。

 モントゴメリー カウンティー ケネル ショウでは、毎年恒例のエアデールテリア クラブ オブ アメリカのショウでもあり、全
米各地から163頭のエントリーがありました。今年はスコティッシュ テリアのエントリー数が188頭と最も多かったのですが、
二番目にエアデールテリアで、その人気の高さと犬質はレベルが高く、午前8時にスタートして午後4時頃まで延々8時間を要
す見応えのあるブリード戦でした。