2002/8/31 バーミンガム インターナショナルショウにてチャンピオン完成時
Shucon犬舎主Mr.Tony Shurvinton撮影
OWNER MR. HIROYOSHI MORI
BREEDER ICHIRO SUGIURA
母犬であるENG.CH.SAREDON BILLIE JEAN(ジェニー)はCH.SHADLIAN MINUTEMAN OF STARGUS(サ
ム)と交配し、妊娠を確認後、1997年8月4日日本に輸入されました。英国チャンピオンの牝犬が日本に来日したのは、実
に60数年ぶりのことであります。
そして、数日後の1997年8月9日、コロコロとした骨太の元気な子犬達を7頭(オス3 メス4)無事出産し、 すくすくと育つ
兄弟達の中で一際目立ったのがエースでした。
生後2ヶ月、現オーナー・森氏に出会いました。オーナーの希望であるブラックサドルであることと、私共の希望である将来ド
ッグショウへの出陳を約束して、エースはオーナーの元に。その魅力的な光沢のあるブラックサドルは現在も理想的なジェット
ブラックであることはいうまでもありません。
生後8ヶ月、いよいよドッグショウの準備のため当犬舎に再び来舎。その時はもう既に王者の風格と正確な骨格構成を備え
ており、まれにみる将来有望な若牡でした。日本での成績はデビュー以来負け知らずの連勝で、各クラブのチャンピオン タ
イトルは最短距離で獲得しました。
2001年、SAREDON TERRIERS 犬舎主Mrs.ジュディース エイブリスからの手紙に“Mr.アーネスト シャープから、あなたの所に凄く良い犬がいると聞いたのだが英国に送って来ないか”との問い合わせが・・・。読んだ瞬間、我ら一同『ヤッター』。
しかし、既にオーナーの元に帰っているエース。オーナーの森氏に事情を話し意向を伺うと、快く「やってみますか」と返事。
世界へ挑戦する事が決まりました。
輸出するにあたり、日本国内での検疫期間が6ヶ月あり、全ての準備完了後、2002年1月18日渡英。日本のエアデール
テリア界70年の歴史の中で初めての試みであり、テリア界の希望でした。
渡英2ヶ月後の2002年3月、世界最大のクラフトショウにオープン・クラスでデビューし,12頭中3席に入賞。これだけでも
凄いことです。その後、順調に勝ち進み、現在の英国のドッグショウでは希代の名犬Am
.& Eng.Ch.Greenfild Captain
Fantastic を破り、負け知らずの名花Eng.Ch.Stagus Athena をも破り、見事
Best of Breed に輝いたのです。
英国のドッグショウ・システムは3CC獲得した時点でチャンピオンになります。並み居る強敵に勝っているエースを見ている
と3CC目はそう遠くない将来だろうと予想していましたが、予想通り、2002年8月31日バーミンガム インターナショナル チャンピオンシップショウに於いてチャンピオンを完成しました。
日本時間9月1日朝7時39分、けたたましく鳴り響くファクシミリの音。
Saredon Terriers 発 ジュディーからでした。英国の現地時間8月31日夜11時39分・・・
『Dear Ichiro
Ace is an English Champion Today』の文面
“ヤッター! すごいぞ! ヤッター!!”
DREAMES COME TRUE
エアデール テリアのブリーディングを始めたときからの夢が叶った瞬間であった。
これで終わりではなく、今からが本当の意味での挑戦のような気がします。
牡らしいバランスの良い頭部構成、
ロングレッグステリアに絶対求められるロングネック、そして、クリーンネック、
骨量豊富なバランスの良い骨格構成、
ジェットブラックとリッチタンの見事な色調が織りなすブラックアンドタン、
エアデール テリアの特徴であるブロークン コート、
そして、全てのテリアに求められるテリア キャラクター・・・全てを兼ね備えた、
ENG.CH.CEDAR CREEK’S SUPER MASTER
夢から現実へ・・・チャンスを与えて頂いた森氏とジュディーに心から感謝申し上げます。
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オーナー・森氏宅で、黒柴のえりちゃんと遊んでいる、幼少の頃のエース |
push
サレドンのイギリスチャンピオンとしてエースが紹介されています。
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