私共が養蜂に使用している蜂の種類はアメリカ・イタリアンスリーバンドと言う種類です。黄色い体躯に黒い3本のすじが入ったとても可愛いミツバチです。
アメリカで改良されたイタリアンの雑種で西洋ミツバチと言われる多くはこの種類を言います。


巣箱の中は、女王蜂と雄蜂と働蜂の3種類で成り立っています。

女王蜂は一匹で王台と呼ばれるベビーベッドに特別食であるロイヤルゼリー(Royal jelly)に浮かんで育てられます。この王台は成熟すると落花生のような形となり産卵から16日目に女王として生まれてきます。当然この時は、まだ未交尾ですので一週間後ぐらいに巣箱から出て空中で交尾をして巣箱に戻り3日位で産卵を始めます。
卵で3日、蛆6日、蛹8日出房まで16日間。出房の2〜3日前、母女王は巣箱の50%の働き蜂と共に巣分かれ(分蜂)して元巣から出ていきます。養蜂としてはこの巣分かれをしないように管理するのです。桜の花が咲く頃には、一日2000コの産卵をします。そして、女王の餌は働き蜂から与えられるロイヤルゼリーだけです。約六年の寿命があります。針を有しているが女王蜂同士の戦い以外は使用しない。産卵力、集蜜力、温順性、耐病性の強い物を優良と定め分蜂性の高い蜂群は早期に女王蜂を交代させます。


雄蜂は、一回の交尾の為に存在します。以外と多くの雄蜂を誕生させるのですが、全ての雄蜂が交尾をするわけではなく常に空中で交尾をするのでそのチャンスに恵まれた雄だけが交尾をするのです。その時期が過ぎれば全ての雄蜂は働き蜂の手によって巣箱の外へ追い出され完全に駆逐されてしまいます。
卵で3日、蛆で7日、蛹で14日日出房まで24日。雄蜂は無精卵から誕生するというからミツバチの不思議。つまり、父親が存在しないのである。寿命は3〜4ヶ月。針を有さない。


働蜂は、有精卵から生まれる全てメス性である。その仕事ぶりは、見事な分業体制にありその分業は日令に基づくものであり、出房して1〜2時間すると内役蜂として巣房の掃除を始めます、次に育児、妹蜂達への愛情こもった育児と女王への給餌もこの日令の彼女達の仕事である。巣箱の位置を覚えて造巣に励み、敵と戦う祖国防衛に至るまで生後三週間位まで内役蜂として頑張ります。その後、外役蜂として、花蜜を集めたり、プロポリスを集めたり、水を運んだりとめまぐるしい一生はおおよそ五週間位と言われています。春に生まれてきたミツバチは短命で、それ以外の時期に生まれた蜂はおおよそ6ヶ月ぐらいと言われています。働き蜂が一生の内に集めるハチミツの量はティースプーン半分と言われています。桜の花が咲く頃から5000匹の巣箱を二段にして働き蜂の数をおおよそ五万匹の大群にして採蜜準備をします。
卵で3日、蛆で6日、蛹で12日出房まで21日。針を有するが養蜂家が作業中に刺されるのは仕事が乱暴であると言うように戒めとしている。

ミツバチは、卵、蛆、蛹、成虫の4段階を経て完全変態します。